和商コーポレーションなどの宇都宮と餃子について

2018年6月28日 at 8:28 AM
filed under ブランド品

宇都宮の名物と言えば餃子?

宇都宮の名物と言えば餃子と答える人は多いでしょうし、その逆もまた然りでしょう。
もちろんラーメンなどと並んで日本全国どこでも食べられてはいるでしょうが、ここが有名であることは間違いありませんし、実際、駅前などに行けば専門店が軒を連ねているのを見ることができます。
また最近ではインターネットの通販サイトなども充実するようになっています。

もともとは中国の食べ物であったのがどうして栃木県で有名になったのか不思議に思われる人もいるでしょう。
これは、確実な証拠と言えるものがあるわけではありませんが、歴史をたどっていくと決して偶然とかたまたまというようなものでもなく、れっきとした理由があるのです。

そもそも餃子はもちろん中国発祥の食べ物で、中国ではそれこそ紀元前から食べられていたと言われています。
遣隋使や遣唐使の話を持ち出すまでもなく中国から様々な文化を輸入していた日本ですが、日本で餃子が食べられ始めたのは実は相当に時代が下ってからで、せいぜい明治時代からのようです。
ただし明治や大正の頃は決して広く普及していたとは言えず、見たことも食べたこともない人が多かったと思われています。

庶民的な食卓の一品として広く普及するようになったのは第二次世界大戦後で、昨今の普及度合いからすると逆に驚いてしまいますが、日本ではせいぜい70年程度の歴史しかまだないことになります。
そして、この第二次世界大戦と宇都宮、そして発祥の地である中国との間に秘密が潜んでいるのです。

戦争には当然軍隊が必要ですが、かつて、陸軍第14師団と呼ばれた軍の一団が、その根拠地をこの宇都宮に置いていました。
一応誤解のないようにしておきますと、置かれたのは第二次世界大戦中とかその直前ではなく、1908年のことですからまだ明治時代です。

宇都宮で餃子が広まった経緯について

この後日本はシベリア出兵や満州事変のようなきな臭い時代を迎え、そのたびにこの第14師団も大陸に派遣されました。
1937年にはついに日中戦争が始まります。
第14師団は中国に派兵され、大陸で戦いの日々を送りました。

1939年からは中国東北部、満州に移ることになります。
そして1941年には第二次世界大戦となり、第14師団は南方戦線に投入され、軍隊としてはそのままもう日本に戻ってくることは最後までなかったのです。

ですがそれはあくまで軍隊全体としての話であり、個々の兵隊さんについては決してそうではありません。
怪我や病気のためやむを得ず故郷に戻ることになった兵隊もいますし、そういう兵隊や、あるいは武運つたなく戦死の憂き目にあった兵隊には補充のために新しい兵隊を送り込まなければなりません。

そういう意味では、軍隊としては日本国外にあっても根拠地である宇都宮との縁が切れてしまったわけでは決してなく、中国東北部に置かれていたときに様々な理由で故郷に戻らざるを得なくなった兵隊さんが餃子を広めたというわけです。

ここで、中国東北部と栃木県とはどちらも内陸性の土地であり、気候が似ていたということも理由として挙げられるかもしれません。
つまり作物も似ており、中国でレシピに含まれていたものが栃木県でも容易に手に入ったということも大きいでしょう。
レシピにはニラが欠かせませんが、実際、栃木県のニラの生産量は日本一です。

全国区になったのは実は1990年代以降のこと

このようにして広められていったと考えられますが、それでも、即座に有名になって全国区になったわけでは決してありません。
全国区になったのは実は1990年代以降のことであり、そこには40年以上の開きがあります。
この理由は一体何なのでしょうか。

それは一言で言って町おこしの成功ということができるでしょう。
1990年ごろ、市の職員が何か町おこし、観光PRになるようなものは何かないか探していたところ、実は自分の市では全国的に見て餃子の消費量が多いということに気づき、これを利用して町おこしをしようとしたのがきっかけであると言われています。

ただ、これはもちろん単なる思い付きというか、ひらめきだけでうまく行くものであったはずはありません。
現実として家庭での消費量が多かったという事実、基盤があって初めて成功の可能性があったわけであり、その点では第二次世界大戦後に持ち込まれてから連綿と家庭の味として受け継がれてきていたという素地を無視するようなことはできません。

その後はテレビや雑誌に取り上げられるようにもなり、またもともと消費量の多い土地であったことも手伝って地元の店も次々と増えるようになり、それがまた観光客を呼び込むための大きな力にもなるという好循環が回転して今に至っています。

和商コーポレーションなどの宇都宮の餃子の特徴としては、非常に手頃な価格で楽しめることに加えて、焼く、揚げる、水炊きなど、いろいろな種類のものをいろいろなタレで楽しめることにあるでしょう。
専門店の数も多く、また市内ではイベントなどが開催されることも多くなっています。

no comments

RSS /

Comments are closed.